ARRAYFORMULA関数はエクセルにはない関数で非常に便利な関数です。そしてARRAYFORMULA関数とは「ARRAY=配列」と「FORMULA=数式」を組み合わせた造語のようです。
数式を配列形式で表示させることができる関数ということになります。
ただ最近になって、エクセルでもスピルという機能で、ARRAYFORMULA関数と同様のことができるようになりました。
ですが残念なことにエクセルでは、最新バージョンとoffice365じゃないと使用できません。
では、arrayformula関数はどんなところが便利かと言うと、
例えば、以下のセルの掛け算をする場合、スプレッドでもエクセルでも同じなのですが、すべてのセルに関数を入れる必要があります。
■スプレッドの場合
■エクセルの場合
ところが、スプレッドシートでarrayformula関数を使うと、一つのセルに対して数式を入力すれば、その数式内で指定する範囲すべてに数式適用してくれるのです。
構文 =ARRAYFORMULA(配列数式)
今回の例で言うと、B列とC列の掛け算の場合は、通常の形であれば B3*C3 になりますが、配列を指定することになるので、B3*C3 ⇒ B3:b5*C3:C5 のように指定しています。
構文では、以下のようになります。
=ARRAYFORMULA(B3:b5*C3:C5)
この形だと、いくつものセルに関数を入れていく必要がありませんし、また途中の行で追加があったとしても対応してくれるので、非常にすぐれものの関数です。
そしてこの配列数式には、他の関数を入れて表現することもできますので非常に便利ですね。ただ、一部の関数で、配列に対応していないものもあるので、その場合は少し数式表現を調整する必要があります。